日曜日の夜に風立ちぬを見たので、その感想を書こうと思う。
久しぶりに映画を見て泣いた。アニメで泣いたのはトイ・ストーリー3以来な気がする。
震災、不況、戦争、っていう大正から昭和初期を生き抜いた人たちの人生を淡々と描くわけだけど、これが非常にぐっとくる。
そもそも俺はメーカーで働く人間として、この時代に生きた人たちを尊敬してる。彼らが今の日本を作って、俺の少し前の人達がそれを食いつぶした。これから俺達の世代が世界と戦わなきゃいけないって気概があって、この映画に出てくる人たちの姿に魂が揺さぶられる気がした。同じ財閥だし。
あと主人公と自分の年齢が近いってのもぐっとくる。結婚したばっかだし。嫁も仕事も夢も大事だし。
庵野秀明の声は最初違和感あったけど、だんだん馴染んできて、最後にはこの声しかないって気がしてくる。淡々としてるところがいい。これがプロの声優で、演じてますって感じでやられると興ざめするんだろうね。
あと、奈緒子タソはジブリ史上最大にいい女だと思う。強さと弱さを同時に持ってて、命がけで生きてるって感じが素晴らしい。話し方とかこういう女性を教養があるっていうんだろうね。
とにかくいい映画だった。生きるってのはこういうことだってのを教えられた気がする。
ついてるなあ。幸せだなあ。満たされてるなあ。ありがたいなあ。
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