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2011/09/19

9月14日 アントキノイノチ

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さだまさしのアントキノイノチっていう小説を読みました。これは映画化されて話題になってたので買ってみました。

さだまさしの小説はどれも面白くて心を揺さぶる名作が揃ってると思います。人間を優しく見守りながら小説を描いてるって気がします。映画化される作品が多いのもよくわかります。

【内容】
杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに二度、その男を殺しかけ、高校を中退して以来、他人とうまく関われなくなっていた。遺品整理会社の見習いとなった彼の心は、凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。「命」の意味を問う感動長篇。

【感想】
心を壊した主人公が遺品整理って仕事をしながら徐々に回復していくっていうストーリーです。仕事のプレッシャーから欝一歩手前まで行った俺としては主人公の気持ちとか回復していく過程がとてもリアルに感じました。

ひとりじゃ何も出来ないけど、周りの人のサポートで少しずつ前に進めるんだと思います。

物語は現在の遺品整理の仕事と、過去の心を壊した過程が交互に描かれて、ゆっくりと進んでいきます。現在の話では確実に傷が癒えていくのがわかって、過去の話では徐々に心が蝕まれていくのが分かります。この現在と過去が交互に進んでいくって言う時間軸の使い方も面白かったです。

淡々と場面を積み重ねていくっていう印象があるんだけど、読んでるとこの淡々としたリズムが心地良くなってきます。心が壊れるのもそこから回復するのもこう言うことなんだよなって思いました。悪い方にも良い方にも毎日少しずつ変化していく。一日のステップは小さすぎてわからなくても、方向さえあってれば必ず目的地に到達する。辛くても焦らずにゆっくり回復すれば良いんだって言われてる気がしました。

良い小説を読むことが出来て、ツイてるなあ。幸せだなあ。満たされてるなあ。ありがたいなあ。

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